ツアープラス・ワンへようこそ

観光を通じた地域振興は、コト消費の拡大もあって、官民それぞれ積極的な取り組みを行っています。しかしながらそれらのコンテンツの規模は決して大きくなく、いきなり大ヒットは極めて難しく、地道な取り組みが欠かせません。そのためにはストーリー(物語)作りが必要だと思います。魅力あるコンテンツをつなぎ合わせ、人々の心の奥に記憶として刻み込まれる、そのようなストーリー作りに地域の皆様と一緒に取り組んでまいります。

当社がまず取組むテーマは、「星空」です。最近は、長野県阿智村を筆頭に各地で星空を鑑賞するイベントが開催されています。阿智村は人口が約6千人の山間の村です。昨年はそこに約15万人もの人々が星を観にやってきました。皆様に手軽に素晴らしい星空を楽しめるツアーやイベント、また素晴らしい星空を観ることができる場所をご紹介していきたいと思います。

代表取締役 倉西芳次

雄大な奥大井の大自然を満喫

奥大井の大自然、素晴らしい星空を満喫するオリジナルツアーを企画中です。企画を前に、ロケハンに出かけてきましたのでそのレポートをお送りいたします。

<第1部 大井川鐵道のレトロ電車で奥大井の玄関口千頭へ>

南アルプスの懐、奥大井へは大井川鐵道で手軽にアプローチできます。静岡からJR東海道本線の普通電車で約30分余りの金谷駅。ここが大井川鐡道への乗換駅です。JRの改札口を出て右に、レトロな佇まいの大井川鐵道の駅があります。売店と改札口、なんとも懐かしい待合室が、秘境への旅の期待が膨らみます。

改札をくぐるとなんと昭和33年に造られた電車が待ち構えています。今日はかつて南海電鉄でその高性能を誇っていた21000系が奥大井の入口千頭まで連れて行ってくれます。毎日運行されるSLが有名ですが、昭和の香り満載の電車もおすすめです。


茶畑や広い大井川に沿って1時間14分の昭和レトロな電車の旅は、車内でひろげる駅弁のおししさと相まって、せわしない日常を忘れさせてくれます。

千頭からはいよいよ南アルプスあぷとラインのミニ列車の旅が始まります。通常の車両より二回り小さいでしょうか、赤く塗られた客車に乗込みます。いよいよ秘境奥大井への列車の旅が始まります。

 

<第2部 南アルプスあぷとラインで秘境へ>

千頭からはミニ列車の旅が始まります。この沿線には見どころが満載です。それらを列車に乗ったまま楽しめる、そんな贅沢な旅が味わえます。

ミニ列車は千頭駅を出るとすぐに大井川に沿って、くねくねと山奥へ入っていきます。車窓右側には雄大な流れの大井川、そして吊り橋が目に入ってきます。急な斜面を這うように伸びる線路は、中部電力のダム工事のために敷設されたもので、相当な難工事であったと容易に想像できます。山肌を縫う線路を軋み音響かせながら、列車は大井川を遡っていきます。

40分ほどでアプトいちしろ駅に到着。ここからは長島ダム建設のために新しい線路に切り替えられましたが、これが日本一の急こう配で、これを登ために日本で唯一のアプト式が採用されています。線路中央にひかれたギザギザが刻まれたラックレールと、この区間専用の1両3億円の電気機関車の車軸につけられた歯車が噛み合って急坂を上ります。右側には雄大な長島ダムが目の前に拡がり、そのスケールの大きさに感動します。わずか一駅、8分ほどですが、そのために莫大な経費が掛かっている、とても贅沢な区間といえるかもしれません。今日は編成が長かったためか、機関車が重連でPUSH。6億円の豪華版でした。後部への連結シーンは人気があり、乗客の皆さんはカメラ片手に、最後部に集まってきます。

 

 

 

急勾配を登り詰め、次の長島ダム駅からは再びディーゼル機関車による秘境への旅が続きます。次の見どころは奥大井湖上駅。長島ダムによって造られた接岨(せっそ)湖に突き出た岬の先端に造られた駅で、線路以外でのアクセスができない秘境駅です。一旦途中下車しすることをお勧めします。この駅へアプローチできるのは線路のみで、道路はありません。湖に浮かぶようなたたずまいの駅は、湖の周りが山に囲まれているので、夜は素晴らしい星空を楽しむことができるのではないかと思います。しかし残念なことに、夜は列車の運行がなく、以前運行された「星空列車」の再開を期待してしまいます。

最後は関の沢鉄橋です。川底からの高さは約71mで、民間鉄道橋では日本一の高さの鉄橋を、ゆっくりと渡ります。窓から顔を出して真下を覗くと、めまいがするような高さです。対岸の道路には、山間にかかる鉄橋を俯瞰できるスポットがあります。機会があれば出かけてみてください。「素晴らしい!」の一言に尽きます。

 

終着駅井川まで、雄大な車窓風景に感動の連続で、あっという間の1時間50分でした。井川から先はまだ廃線跡が続き、列車を降りてウォーキングも楽しめます。

 

 

列車を降りからはダムカレーでおなかを満たし、スリル満点の夢の吊り橋を渡ったり、秘境の旅はまだまだ続きます。

 

 

以上ロケハンのレポートです。素晴らしい自然に恵まれた奥大井。大井川鐵道のSLだけではなく、もう一歩足を延ばして南アルプスアプトラインの旅をお楽しみください。秘境駅や恐怖?の吊り橋、豊かな水をたたえた湖、そして美人の湯で評判の寸又峡温泉。そして★☆★星空☆★☆を観に出かけませんか? 「星空列車」乗ってみたいなぁ!